Data Health Science

データヘルスサイエンス

本学では、ヘルス分野におけるデータサイエンスを学ぶ「データヘルスサイエンス入門プログラム」を学部に設置し、大学院「データヘルスサイエンス看護学領域」での実践的なデータ分析につながる体系的な教育を展開しています。
また、大学院に配置するデータ分析関連の科目を1年で履修する、社会人を対象とした「履修証明プログラム」として、臨床におけるデータ分析を学び直すコースもあります。

数理・データサイエンス・AI教育プログラムについて

学部における「データヘルスサイエンス入門プログラム」は、人々の健康課題の解決にデータ・AIを利活用する思考を身につけること、健康に関するデータの特徴を読み解き、分析し、他者に説明できるスキルを身に付けること、データ・AIを利活用する際に求められる倫理やセキュリティについて理解することを目標としています。
文部科学省が推奨する「数理・データサイエンス・AI教育モデルカリキュラム」に準拠し、看護大学の特色を活かした内容です。

本プログラム(データヘルスサイエンス入門プログラム)は令和4年8月24日付で、文部科学省による「数理・データサイエンス・AI教育プログラム認定制度(リテラシーレベル)」に認定されました。
(認定の有効期限: 令和9年3月31日まで)

本プログラムで身につけることができる能力

全ての学生が、データ駆動社会の動向を知り、保健・医療・福祉の分野における新たな価値の創造に向けて、データ・AI を利活用する思考を身に付けることができるように学修します。また、目的に応じてデータを収集し、集計し、グラフ化するパソコン技術を習得し、比較可能なデータから得られる情報によって、健康課題を分析し、その解決に役立てる思考を身に付けます。

プログラムの開講科目と学修内容

本プログラムの開講科目
科目名称 開講学科・学年 単位数・必修選択の別
データヘルスサイエンス入門 看護学部看護学科1年 1単位・必修
コンピュータリテラシー 看護学部看護学科1年 1単位・選択
データリテラシー基礎 看護学部看護学科1年 1単位・必修
疫学Ⅰ 看護学部看護学科1年 1単位・必修
データリテラシー演習 看護学部看護学科2年 1単位・選択
学修内容
  1. 数理・データサイエンス・AIは、現在進行中の社会変化(第4次産業革命、Society5.0、データ駆動型社会等)に深く寄与しているもので あること、また、それが自らの生活と密接に結びついているものであること。
  2. 数理・データサイエンス・AIが対象とする「社会で活用されているデータ」や「データの活用領域」は非常に広範囲であって、日常社会や社会の課題を解決する有用なツールになり得ること。
  3. 様々なデータ利活用の現場におけるデータ利活用事例が示され、数理・データサイエンス・AIは様々な適用領域(流通、製造、金融、サービス、インフラ、公共、ヘルスケア等)の知見と組み合わせることで価値を創出するものであること。
  4. 実データ・実課題(学術データ等を含む)を用いた演習など、社会での実例を題材として、「データを読む、説明する、扱う」といった数理・データサイエンス・AIの基本的な活用法に関すること。
  5. 数理・データサイエンス・AIは万能ではなく、その活用にあたっての様々な留意事項(ELSI、個人情報、データ倫理、AI社会原則等)を考慮することが重要であること。
修了要件

必修科目(データヘルスサイエンス入門<1単位>・データリテラシー基礎<1単位>・疫学Ⅰ<1単位>) 合計3単位を修得

実施体制
  • プログラムの運営: 教育の質向上委員会
  • プログラムを改善・進化させるための体制: 教育の質向上委員会
  • プログラムの自己点検・評価を行う体制: 教育の質向上委員会

大学院 データヘルスサイエンス看護学領域

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【社会人対象】大学院 履修証明プログラム(データヘルスサイエンス)

医療・保健・福祉におけるデータサイエンティストをめざして

データヘルスサイエンスとは、多くの臨地データに基づいた、統計学的に妥当性のある最新かつ最良の知見を探求し、それを実践に活かす分野のことです。
しかしそれらデータを適切に分析し、正しい知見を導くためには、疫学、統計学の基本的な知識と主観的な疑問を客観化する科学的思考が必要となり、さらにコンピュータによるデータ処理、情報集約・解析技術が求められます。本プログラムではこれらを疫学的実践力として、急性期、慢性期医療施設における臨床介入評価のための適切な試験デザイン、病院や介護施設、地域に存在する既存データから新たな知見を発掘する分析方法を学び、臨地における数量的な分析が実践できる能力を養います。

「統計の基本を学び直したい」
「実践に役立つデータ分析スキルを身につけたい」
「研究の進め方を教えてほしい」

学びの気持ちを大切に
新たな一歩を踏み出してみませんか。

大学が主に社会人の方々を対象に実施する特別の課程で「人材養成目的に応じて一定の教育計画の下に編成された、体系的な知識・技術の習得を目指した教育プログラム」です。社会人の方を対象としていますので、基本、平日18時以降の夜間講義や土曜日等を利用した集中講義が中心となります。また、対面・オンライン・オンデマンドを選択できるハイフレックス型授業の実施など、働きながら学びやすい環境を整えています。
指定されたプログラム(60時間以上で編成)を修了することで、学校教育法に基づく「履修証明書」交付することが可能です。
交付された履修証明書が職業キャリアの形成に活かされることも期待されます。