保健師課程学生が総合看護学実習に行ってきました

 5/23~7/7まで、保健師コースの学生18名が、各2週間の総合看護学実習に行ってきました。総合看護学実習では、学生自身が目標を設定し病院(ICU)・訪問看護ステーションなどの在宅関連施設・自治体の子育て部門・障害者総合相談支援センター等、様々な施設でお世話になりました。
 その中で今回は、4名の学生実習を受け入れて頂いたダイハツ九州株式会社久留米工場およびダイハツ工業株式会社九州開発センターでの実習をご紹介します。学生は労働安全衛生体制や産業保健・看護活動などを事前学習し、実習先で体験を通しそれぞれに学びを深めました。実習指導者や産業医、工場長やセンタ―長をはじめ、従業員の皆様のお力添えを頂きながら、働く世代への健康づくりへのアプローチ方法を学び、個別の支援にとどまらない、ヘルスプロモーション実践の理解につながったようです。8月後半からの公衆衛生看護学実習にもその学びを活かしてくれることと期待しております。

<学生が行った実習の一部を紹介>
企業の健康イベントでは、従業員の方とコミュニケーションをとりながら、血圧測定や健康チェックなどを行いました。

職場巡視活動に参加。職場巡視は、働いている人の安全・健康を守るため、実際その現場に足を運ぶとても重要な業務で、その中での看護職の役割を考えました。

安全・防災道場では過去の災害を実際に体験しながら、防災を体感。従業員ひとりひとりに意識を持ってもらい、安全・健康を守る取組みを学習しました。

<実習を終えての学生たちの声を一部紹介>
・2週間の実習で、安全な職場環境を作るために産業保健スタッフだけでなく、従業員、他の職種と協力・連携していくことでより良い職場環境を作ることができ、挨拶など日頃のコミュニケーションが重要であることを学んだ。
・看護職が個人や集団へ関わることで、一人ひとりの健康レベルが向上することは企業にとっての利益につながり、相乗効果が期待できることを学んだ。
・喫煙対策や食堂のヘルシーメニューを通した健康づくり、メンタルヘルスや職場復帰支援など多くの学びがあった。これらの学びを保健師として働くときだけではなく、病棟においても退院後の生活も考えた継続的なケアの実践に活かしていきたい。
・産業の現場における災害は、自然災害だけでなく火災や怪我など事故など多種多様な危機が考えられ、産業保健スタッフは救命処置をはじめ時間経過とともに発生する健康危機リスクを予測しながら、予防的にサポートしていく広い視野をもつことが大切だと学んだ。